リノベーションについては色々な捉え方があるため、様々な工法で改修工事を進めますし内容についても異なってしまうのが現実です。リフォームは新しいものに交換することで新築の状態に近づけることを目的としていますが、リノベーションは住む人の環境やライフスタイル、価値観に合わせて全く新しいものに作り変えることを意味します。価値観やライフスタイルは年齢とともに変わりますし、家族構成が変われば利用環境も異なるのが当然ですから、その時々の状況にあわせて最適な環境を作り出すことになります。フルリフォームと近いイメージとなりますので、構造体などの軸組のみを残しスケルトンと呼ばれる状態から工事を開始するのが特徴です。
フルリフォームと異なるのは全てを改修する必要がない点にあります。住む人の価値観やライフスタイルの変化に合わせて計画するため、部分的な工事でも行うことがリノベーションの特徴となります。リフォームとの区別が曖昧になってきていますが、リフォームは新しくするだけですから、新築時と同等かそれ以下の住宅性能しか得られませんが、リノベーションは新築以上の住宅性能を求めることが目的となるため決定的な違いとなります。必ずしもすべての人にとって高性能というわけではなく、住む人の価値観によって性能が決められるのも特徴と言えます。
最近ではリノベーションマンションなどが販売されていますが、本来は住む前に行うものではないと言えます。